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或る偏屈漢の異見(自然保護なる陥穽) 

 少し前までは、地球環境保護という言葉が世間には馬鹿の一つ覚えのように出回っていたが、福島県での原発騒動からあっという間に姿を消したので、少々薄気味悪いところである。かと思えばその一方で『江戸時代の生活水準に戻ればよい』という物好きなる御仁もいる世の中なので、私なりに思うことを徒然なるままに記してみようと考える。

 もう25年前になるが私が、小学校4年生になるまでは、福島県郡山市安積の辺りで暮らしていたのである。学校は新設校であり、やや山中に位置した小学校で、学校のあたりには人家もまばらなところであった。山中なので校庭とは別に、山の一部を遊場として簡単に整備していたような場所もあり、先生からは一応マムシがいるから注意しろと言われても、余り気にせず呑気に遊んでいたものである。

 その時には全く気にしていなかったのであるが、親の仕事の都合で埼玉県に引越してから奇妙な言葉を聞くようになった。それは「自然保護」という言葉であった。どうもこちらの先生の話によると自然とは貴いものであり、掛替えのない無いものである。それであるからみんなで自然を守ろうという話であった。田舎から来た私には、理由は全く分からないのであるが、その言葉に違和感を覚えてしまったのである。

 私が福島時代に強烈な記憶として残っているのが、小学校の通学路途中にあった「底なし沼」である。その沼自体は勿論底なしというものではないのであるが、透明度が無く何時も何故か粘土色のように濁っているうえに、沼の中央にあたりにポツンと皮まで丸坊主になった木々が数本2~3M程度頭を出しているものであった。その木の幹の太さから考えるとどう見ても10M以上はあり、その透明度と相まって一度はまったら最後、底まで引摺り込まれそうな見えたものであった。

 私はその「底なし沼」から、人にはどうにも太刀打ちできない自然の不気味なる一面を思い知らされたのであった。しかし、私が転校した先の学校には、この手の不気味な一面を教えられる存在に出会うことはなかったのである。それ故に先生だろうが、新聞雑誌ラジオテレビだろうが「自然を守りましょう」やら「地球環境を保護しましょう」と聞かされても、このあたりの人たちは「あの沼」を知らんからそんな気楽なことを言うのだろうなと、ぼんやりと思うばかりであったのである。

 もう少し当時の自分自身の違和感を突詰めて考えてみると。自然を保護しましょうという人々にとっての「自然」とは、畢竟人間が御せる程度の代物であるという思上がりと、本当に自然というものに対して苦労させられたことが無い脳天気な態度に対する戸惑いだったのであろう。彼等の自然に対する態度が、まるで好適なる存在としか見做しておらず、もし仮に不安や不愉快を覚えさせる存在に出会ったが最後、容易くその自然を破壊するようにするのではないかと考えている。何故なら彼等は自然を「保護」出来ると思込むくらい、人間がどうにでも出来る存在だと見做しているからであり、私のように臆病にも太刀打ちできない存在などとは決して見做していないのである。

 問題はそこから先である。私は自然というのは、本来は人間にはどうにも出来ない事があるのを切実に教えてくれる教師であった。しかし昨今はそうした自然をあろうことか「保護」するなどど認識する人間が、自分ではどうにもならないはずの他の人間を思いやることが出来るのであろうかということなのである。私はあえて断言するがそうした人間は、容易に相手が己の理解を超えた瞬間に、その人間を庭木を弄るような感覚で、人格に対して残酷な処置を平気でするようになると考えている。自然は大事にするべきであっても、決して保護などは出来ないこと弁えないと、自然から今度は手痛い復讐を受けるようになると思うのである。

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