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或る偏屈漢の異見(戦略文化とは何か)  

過日において発表した簡単なレポートをここに書いてみる。備忘録の意味合いが強いが我国ではあまり熱心に研究が行われていない分野なので、公表してみる次第である。

まず私なりの戦略文化の定義をする。
・戦略文化とはある集団間における思考の先行領域であり、集団の生存を考える場合の価値や意味の軽重についての思考枠組みである。

 上記の意味で私自身は、戦略文化の影響を直接ではなく間接のものであると考える。またその文化(集団間の知恵としての教養に関連する)の影響の強度も、生存に対する張り詰めた要素がある場合には、その影響は相対として弱くなる。何故ならば戦略文化は生存が保障されてからの洗練されかつその影響を強めていくものであり、生存が保障されぬ段階であればその影響が後背部に退くのものだからである。

 では、戦略文化が不易と流行のどちらが主であるかは、私はこれを不易のものとみている。何故ならその文化の本質を変更する場合には、その集団内の生存が危機にかかっているときだからである。旧約聖書の一連に申命記やサムエル前記や、我国でも白村江の戦いでの敗北における危難において、当時の大陸では三教合一(仏教・儒教・道教(日本だと神道))を基とした仏教とシナ大陸文明を取り入れることで、その文化の枠組みを大きく変更したのである。

 そして戦略文化の概念が有効なのは、その枠組み(つまり逆鱗か虎の尾)を知ることで相手側との無用な摩擦を避けるという消極性と、対峙した相手集団のシステムを粉砕することを欲した場合において、相手のアキレス腱を突くための積極性という両面を実施可能とするための思考の先行領域の理論研究面なのである。

 その一部を例示するが、安全保障上における契約というものに関する日本にある契約観念が取り上げられるであろう。対人地雷禁止条約(西暦1999)MLRSロケット(西暦2008)の廃棄の会議においてもそうなのですが、我国はこうした条約を検討する際には「皆が契約にサインするから日本もサイン」したという議論が至極当然のように出てくるのですが、これは日本の契約において唐傘連判状のような相互契約を意味しており、契約そのものとその国との約束という意味が全く持っていないことがあります。従って日本は契約内容よりも相互に契約を守る意思のある人数の多寡と重みで契約とする。

 
 その相互契約観念から発する態度は、少数違反者の場合は強硬な遵守姿勢や村八分すら厭わないほど苛烈な姿勢を打ち出すのですが、違反者が多くなるか主要な重みをもつ参加者が脱落した段階では、契約そのものを弊履の如くみなして踏みにじることを意に介しません。それは、相互契約という考え方ならば全く当然なのですが、話が上下契約と繋がる西洋契約概念を知らない場合には、その行為が契約という事を粗末にする「不誠実な相手」として日本を認識されるという甚だ危うい態度に陥るのに気づけないのも畢竟、生存に対する文化の相違から出てくる問題となる。

 安全保障に段階においてこうした全き他者がおり、その他者は利害得失の判断基準としての思考の先行領域に属しているある一定の枠組みを持つものであり、かつ、その文化は不易を基盤としているものだという認識が日本には必要になると私自身は考えているのである。

 何故なら集団間の利害において有利な者はかならずその組織内で5%程度は存在しているのである。その人々は何故に有利かといえば、その集団内の文化(これには上記のように教養と関連している)としての思考枠組みと、それによって支えられている世間知(聖書の箴言や我国がかつての四書五経)の集積を利用することに他ならないからなのである。言換れば彼らはその枠組みに最も縛られた人々とも呼べるのである。その縛られた箇所を自他ともに把握すれば孫子の「彼を知り己を知らば百戦して危うからず」という言葉の意味を再度噛み締めかつ、「彼を知らず己を知らざれば戦う毎に危うし」という言葉が、如何に他者を知らぬ日本の置かれた立場を言い表したことかを把握することが出来るのではないかと考えるのである。

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