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或る偏屈漢の異見(想起無しの黙祷とは) 

 あの東北沖の大地震から1年が経過する、もう記憶がどんどん薄れているのがよく分かるので一昨日職場で、ある人が「ウチの会社が黙祷をやるようだよ」と聞いて漸く思い出すような有様である。そしてどうもテレビ番組ではその特集やらを組んでいるらしいとのものであった。そこで気になって当時のメモを久方ぶりに取り出してつらつら書き出してみようと思う。

 先ず大地震直後の3月12日は、朝方「国鉄」が7時出発予定の電車を「もう少し」、「間もなく」と駅内放送をしながら、はじめは車両点検、次が線路点検、次が信号機点検、其の次が最終点検に最後は運行計画の見直しなど、「運転見合わせ」と言えば済むのだが、これをせずに只管馬鹿の一つ覚えで「もう少し」と述べながら上記の事を延々と行い、従来ならば発車前に行うことを9時近くまで延々とやっていたことが挙げられる。

 しかも、その事を駅員に指摘しても何故か「誰が駅内放送をしているか不明」と述べ、では駅長もしくは責任者はいないかと尋ねるとやはり「何処にいるか不明」との返答であり、一体全体何が起こっているか全く要領を得なかった。さらに、駅から列車が発車して停車駅毎の駅内放送がまたおかしなもので、後続列車が当分来ないと告げながら乗客の無理押し乗車を咎める放送もしていたのには頭痛と体が10度くらい曲がった状態の乗車体験を1時間近くすることになった。

 また途中駅でも混乱がひどくなっているようで、南浦和駅で降りて、停車した電車がいつ動くか確認しようとすると、何故か大混乱している状態なのにパソコンを眺めて「次の電車は何十分後です」とトンチンカンな返答をして、目の前の徒歩10歩程度の実際の電車がどうなっているかも全く確認しないという状態であった。その後徒歩で浦和駅でついて窓口の駅員に尋ねるとどうも彼らは「JR東日本の正社員」では無いという返答であり。この時漸く「国鉄」が丁稚を修羅場の窓口に立たせていたことを何となく嫌な気分で聞かされたものであった。

 そして、3月12日の夜頃には、コンビニのパンや握り飯に弁当に乾麺は姿を消し、13日には人々は買い溜めに走り、店頭には米・パン・保存食品が瞬く間に消えうせ、14日には市場に12日到着予定のトラックが漸く入るもその以後が予定が立たないという話を聞かされ、17日頃には給油をするのに一日丸々費やすようになり、20日頃には開店前の数時間前から数百メートルの自動車が給油待の数珠つなぎ状態の景色を見るなどの場面があり、物流が止められていることを実感する一方で、何故か政権党側の社民党議員がコンビニに「物がないのはどうしたことだと」怒鳴り込む不可思議かつ散々なる行状を見ることになった。

 また、テレビは震災後一週間近く数種類のAC広告だけの報道番組を1週間近く流し続ける異常なことをしていたのも思い出される。意味不明なる自粛ムードで花見どころか夏の花火大会も中止を当然だと言わんばかりに吠えていた人々の「意見なるものを」只々流していたことも想起させてくれる。

 さて、こんな顛末を書いたのは、黙祷の時にこうしたことを想起する人がどれほどいるのかと自問自答してみたのである。実体験した被災者の人々は強烈な記憶の焼き付きがあるおかげで数年は大丈夫かもしれないが、あいにく私は人は記録の無い状態ではどんな強烈な体験でも風化が避けられないのは、第二次大戦の将兵として参加した人々の日記を読み、その人々が戦後においてどれほど物忘れが激しいかを知ることで長持ちしないことを知っている。

 こうした想起無しで黙祷をして意味があるとするのは、正直に言えば己を欺くことであり自己満足に終わるしかないと私は危惧している。こうした記録を毎年淡々読み返し、想起した上で黙祷するのでなければ、人の自己の行動を省みることが出来なくなるのではないかと考える。そんな記録すら満足に出来ていない状態で「震災の教訓」をあちこちで企画しているようだが、それは間違いなく次の災いに対して、己を震災後に他者に対して散々非難した「想定外」という領域に押しやっている愚行としか考えられないのである。

 小林秀雄が「悧巧な奴はたんと反省してみるが良い」という言葉を述べたと思うが、私は「悧巧な奴は好きなだけ黙祷なり教訓探しなり説教なりしていれば良い」という心持がするだけである。

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