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読書録其の5(急降下爆撃といえば…) 

書名:急降下爆撃
著者:ハンス・U・ルデル 高木真太郎訳
出版社:朝日ソノラマ
価格:(金460円)
刊行年:平成7(西暦1995)年

第二次大戦においてドイツの急降下爆撃搭乗員としてその名を知られた、ルデル(ルーデル)の回顧録という位置づけの本です。戦歴についてはあまりにも有名なため割愛しますが、一読して興味深く思ったのは、著者の経歴で、最初「戦闘機搭乗を志望」→「転科して急降下爆撃」→「再度転科して偵察員」→「再度転科して急降下爆撃」というように第一次大戦から発生した飛行機の進化方向(偵察→爆撃→戦闘)を遡上する形で追体験をする珍しいところにあります。

さていつも通り、興味を引かれた部分を引用紹介いたします。
・翌日、ラタ一機が上空からわが編隊に突っ込んで来た。バウエルに突き当たった。ラタは火を噴いて墜落し、バウエルキ機はひどく傷つきながらも帰隊することができた。と、その夕方、モスクワ放送は、「果敢なる突っ込み戦法によって、スツーカ一機を撃墜す」とわめき、ソ連操縦将校をたたえる賛美歌を歌っていた。(p.24)

・空中戦になれば、とかく高度は低くなりがちで、これは山腹からの高射砲弾のよき獲物となることを意味する。山頂からどうしても三〇〇〇フィート以上の高さを飛ばねばならぬ。(p.58)

・ソ連戦車については、各種の模型がつくられていて、それにより、どの型のどこを攻撃したら一ばん効果的であるかを、私たちは熟知している。戦車攻撃は、やたらと弾をぶつけるだけでは目的を達しない。特定の場所、例えば油槽とか弾薬質とかを攻撃することが必要なのである。(p.86)

・三七ミリカノンを持ったスンカース87では突っ込みはもはや不可能である。(p.87)

・ボルシャヤ、コストラムカは典型的なロシア部落で、あらゆる"有利な"、"不利な"という、これら形容詞を含んでいるのだった。散在する家々は大部分が泥でつくられてあり、石の家は数軒しかない。<中略>わが地上勤務員は、あらゆる偶発事件に対して"機動性"を保持しようとして、馬や牛曳きの荷車を用意しなければならなかった。飛行機乗務員は馬の背にゆられて飛行場まで運ばれる始末、しかも滑走路がまたよくない。小さな島々により砕けた泥海に似たもの、それが滑走路だった。もしユンカー巣87に、広幅のタイヤがついていなかったら、私たちは機上の人になることはできなかったろう(p.105)

・「四十台のタンクはいま前線へ行く途中です。残りは修理工場に入っていますが、行動開始の時までには、確実に間に合うはずです。ですから計算図表は正確なものです」<中略>敵の爆撃機がうろうろしている中で、四十台のタンクがいつ前線へ安着あそばされるっていうんだ。修理工場で必要な部品がすぐにととのうなんて、いったい誰が保証しているだ。馬鹿も休み休みぬかせ!<中略>私も心配になってきた。いったい何の目的でこのような誤解に導く虚偽の報告をするのだろうか。だらしなさが原因だろうか。故意にやっているのだろうか。いずれにしても、これは敵に利することになる。誰が、どんな連中が、こんな大罪を犯しているだ。(pp.162~163)

・乗員がまだ生きているような場合は、燃える戦車を操って新しい待避所求めて走っていこうとするが、そうしたときは、かえって攻撃しやすくなり、完全に破壊しさることができた。(p.220)

見所は何と云っても、当時の東部戦線においてドイツ飛行隊がどのような運用によって成り立っていたかを実体験を通して読めるところだという点です。そして南部ロシアの「泥濘」というのが如何なるものか、また冬季においてどうやって飛行機のエンジンを暖機していたかの工夫の一端を垣間みることが出来ます。我国とは大きく相違した飛行機の用兵の一部を明確に意識させてくれる本でもあります。
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テーマ: 読んだ本。

ジャンル: 本・雑誌

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