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備忘録(平成23年3月11日より数日の顛末)_2 

 上野公園に向かい、しばらく考えたが、所持金は余り無い上に、どうにも安宿の狭い部屋に入るというのは、余震を考えると空恐ろしい気がした。夕食は先程摂ったばかりであるし、幸いスーツにコートを着ているので、公園で野宿というのもありなのかと漠然とながら考え、1時間ばかり公園の樹木を囲う所に腰を下ろして、上野駅公園口の景色をぼんやりと眺めていた。

 ぼんやりとしながら眺める景色には、早々と携帯電話は送信不能状態となり、普段はほとんどかえりみられもしなくなった公衆電話に向かい、人々による長い行列が出来ている。皆、何とか自分と相手の安否を確かめようとしている様子に見える。その一方で、奇声をあげてはしゃぎまわる中学高校程度の子供達が目に付く、どうも彼等には、この大地震が異常に興奮する御祭騒ぎの一環としてとらえているようだ。引率の先生の注意など全くお構いなしの態である。また、上野駅前の道路には客待のタキシーは一台もおらず、交通量も極度に少ない模様で、交通規制でもされたのかと思う。

 そのような感じで1時間程度外にいたが、強めの風が常に吹き付けるため、座っての野宿は無理だと悟らされる。目前の東京文化会館の灯りが煌々としており、ふらふらとそちらに向けて歩んで行くと、本日は施設を開放してくれるとの事で、地獄に仏とばかり感謝しながら館内に入る、否応無しに人には屋根が無ければ生きていけないとの言葉を痛感させられる。そして雨露がしのげそうな安心感が出てから漸く、あの公衆電話の行列に並んで、家族の安否の確認と自分の無事を告げようと決心した。

 並んでみて気付いたのは、公衆電話は無料開放されているために、ひたすら長電話する人物がちらほら居たことである。それも相手の安否を気遣うというよりも自分のことばかり、際限なくベラベラと言葉が止らないように見える。電話口から離れる時にも後ろの人に挨拶もせずに、しかもどうも欲求不満のような顔で去っていく。なんとも不可思議な御仁だなと思わされる。そのような事もありながら30分程経過して私の番が廻って来た。自宅に電話し母が電話口に出ると、先ず家族の安否を聞く、母からは皆無事で、私の部屋の荷物が崩れた以外には何も無いとの事を聞きほっと一安心する。その後で自分の無事と現在位置を教えて、明日以降に帰宅すると手短に告げる。

 連絡も終わり会館でニュースを見ていると、海岸線の大津波警報の赤線以外はむしろ関東の情報が8で他が2の割合ということに気がつく、確かにここは関東地方ではあるが、7時頃に聞いた夕食のマグニチュードの大きさから考えれば、宮城や東北太平洋側の情報がもう少しあるのではないかとも考えたが、どうも自分自身のことが気になって回りに気がつかないような状態になっているように思えた。なんとなく嫌なものを見せられたように感じた。

 ニュースもほぼ内容は、同じことしかやっていないので、早々に視聴を打ち切って床に寝るスペースを確保する。回りも一夜の宿をとる人々が床に思い思いの格好でいる。既に寝ている人、座って辺りと安否を談じ合っている人々、外の中高生と同様に興奮して時折奇声を発する学生達、じっと施設のテレビをみつづける人等がいる。私は、まだ眠くはないため鞄に入れていた通勤用の本を読み始める。途中で一部地下鉄が動くとの情報が入るが、国鉄は全く動く気配が無いのでなんとなく落胆した気分となる。11時頃に眠くなってきたので、鞄を枕にして横になり眠りに落ちていった。
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