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呟き(ある偏屈漢の異見) 

平成23年3月11日の大地震より約3ヶ月の月日が流れた、埼玉県在住の吾身には日常に復したような状態であるが少々気になることがあるのでここにつらつらとまとまりのない考えを書き連ねてみたいと思う。

一番気がかりなのは人々の言論が急速に不自由な状態になったことである。あの地震とそれに付随した原発騒動より我国での新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・書籍等では、毎日のように「反原発」、「被災地の身になってみよう」、「大津波の教訓」等と喧しいぐらい言論は飛び交っている。この状態のどこが不自由なのだと訝しがる人もいることを私も承知するものである。しかしながら例えばもし私が、東海道地方の小学校で大地震時の避難訓練で『大地震時に屋上に生徒達を避難すること』に対し疑義を呈したとするとたちどころに、「お前は被災地の教訓を見ないのか」や「津波で子供をなくすかもしれぬ親御さんの気持がわからぬのか」等と述べて、議論自体を封ずるのを良しとするのが偽らざる言論状況であると考えている。

そもそも大地震といっても千差万別であり、今回の東北太平洋岸を襲った地震そのものの揺れに関しては震度6強が大部分であり、体感としては「三陸はるか沖地震」の方が強かったと感じた被災者もいるような状況のものであった。では仮に地震時にそもそも立つことが困難なほど揺れた関東大震災と同じ地震にあった場合に本当に生徒達を屋上に避難させることは正しい行為であるか検討する必要が当然出てくるはずではないのであろうか、天井の構造物や剥離した壁の破片を生徒達に晒すことや、建物自体が倒壊する危険性が存在するのは勿論のことであるが、よしんばそれを総て無視(これらを無視して危機管理など形骸もいいところであるが)したとして屋上に避難したとしても次に来るのが「大津波」ならぬ「大火事」ならば煙と火に生徒達を晒してしまえば命に関わるのである。そして大火事ならば避難経路は「高台へ向って」ではなく「風上へ向って」が正しいのである。

「一つの危機の教訓」なるものを絶対化することは危機に対処することにはならず、かえって別種の危機を不知不識に招くことにつながるという至極当然なることを「集団ヒステリー症状」により議論抑止をよしとする言論状況を不自由以外の言葉で表現することはできない、こうした人の思考方法を縛り上げるのをよしとする言論状況に遭遇すると山本七平氏の以下の言葉が思い浮かぶ。

マスコミが華やかに活動していることは、言論の自由とは関係ない。戦争中、NHKも大新聞も華やかに活動していた。要は、一個人が何ら圧迫もうけず自主規制もせず、自分の考えていることを全然自らごまかすことなく率直にそのまま言えるかどうか、にかかっているのであろう。その権利を制限する資格はだれにもないはずである。(※中略)どのように時代がかわろうと、時の権力を批判するような顔をしつつ実質的にはその権力と密着し、常に何らかの大義名分をかかげては人びとの思考と言論を規制しつづけ、また規制しつづけようとしてきた人びと、いわば常に「規制する側」に立ってきた人びとに理解できるわけがないと私は思う。彼らのいう「言論の自由」とは、「自分たいちの言論による一方的規制力の無制限な自由」ということにすぎないであろう。それは、「言論の自由」ではあるまい。そういう人たちが、「毛語録」一色で塗りつぶされた中国に羨望と嘆賞の言葉を発したとて、私にはそれは少しも不思議ではない。その人たちは、昔もそうであったし、今もそうであるにすぎないから。(山本七平『私の中の日本軍 下』文春文庫 P.70)

今本当に必要なことは幻の『被災者心情同化』により、他者の議論を封殺する場合ではなくむしろ自分自身を欺かない率直なる意見を表明こそが必要なのだと考える次第なのであります。
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