09 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. // 11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[edit]

trackback: -- | comment: --

備忘録3(不可解なる状況に関しての一考察) 

そもそも私が、対米戦争の終戦間際に我国で起きたクーデターについて調べ始めたキッカケというのは、飯尾憲士『自決』を一読したときの不可解な状況が原因でした。その不可解に思ったことを今あらためて整理してみます。

(※):私注となります。

先ず簡単な事件の経緯を述べます。

1、昭和20年8月15日の深夜(午前1~2時)頃、航空士官学校区隊長の上原重太郎大尉(以後上原大尉と呼称)は東京の近衛師団司令部にて当時近衛師団長であった森師団長及び同室していた西部軍参謀の白石中佐を、陸軍省の畑中少佐と共に殺害(後の昭和40年頃になり共同実行犯として窪田少佐も浮上)する。
2、上原大尉は上記事件後に士官学校に同日に帰校(午前5時頃)。
3、同日正午頃、上原大尉は他の区隊長らとともにポツダム宣言受諾拒否の『実力行使組』に参加(所謂航士事件)
4、17日に「航士事件」は本部に武器を返却する形で決着
5、19日午前2時、航空士官学校の敷地内(航空神社の遥拝所)にて上原大尉自決(介錯は荒武大尉)

それではいくつか気になった箇所を引用してゆきます。
・自決される前日(※8/18)、夕方頃だったと思いますが、区助(※上原大尉)が言いました。"俺はやるべきことはやった。憲兵とともに行こうと思う。生き抜いて、皇国の成り行きを見なければならんからな。"(P.71)

・自刃される前日(※8/18)の夕方、区隊長殿は私たち区隊員を自習室に集め、(多分自習室だったと思います)、俺はこれから遠いところへ行く。貴様たちは、日本の将来をよく見極めてくれ、というようなことを申された記憶があります。私はそのあと区隊長室に行き、自刃するのではないか、と直截におたずねしました。微笑なさっただけでした。(P.80)

・「生徒隊長から、本部に呼ばれた。わしが上原の親友だと聞いたんじゃろう。うん、吉井大佐とかいったな。上原を自決させてくれ、とわし(※荒武大尉)に頼むのだ。ご存じのように、憲兵も航士にはいりこんでいた。本部のおえら方は、事なかれ主義だ。上原を自決させて、すませてしまおうと思っておる。吉井大佐(※第一生徒隊長の吉井宝一大佐)などは、土下座せんばかりの頼みようだったな。わしは、返答せんで、部屋を出た。わしは、上原に、何も言わなかった。上原が生きているというので、わしは何度か本部に呼ばれた。絶対に、わしは、首をタテに振らなかった。上原を、逃がしてやりたかった」(P.120)

・(※小林京一少佐の話)「上司(※誰?)は、上原の自決を望んでいた」ぽつりと、口をひらいた。「私は、すすめることができなかった。行方をくらまして欲しい、とも考えた。……あの晩(※8/18?)中隊舎の横の、運動場に面した斜面に、二人で腰を下ろして話した。上原大尉のとるべき道は、三つしかなかった。行方不明になるか、自首するか、自決するか。上原大尉は、"自決させてください"ときっぱり言った……」(PP.131~132)

・その上原重太郎に自決を促しつづけたのは、航士を守備範囲に持っていた豊岡憲兵分隊長から柄沢勇太郎中尉であった。(※中略)たしかに、柄沢憲兵中尉は、憲兵司令官飯村穣中将から史上最後ともいえる賞詞をさらに東部憲兵隊司令官大谷敬二郎大佐からも賞詞を与えられていた。(pp.250~251)

・(※柄沢氏の手紙より)上原大尉と二人で話しましたことなど、お会いしました折り、一部始終お伝え申しあげます。逮捕するよりもと、自決の道を選んでいただきたかったのです。(P.252)

・私(※柄沢氏)は、上原大尉とは、十五、十六日のわずか二日しか会っていません。自決をすすめる言葉も、直接口にしませんでした。憲兵からすすめられて自決したとあっては、上原大尉の名誉に関わることであると考えました。十七日以降、私は上原大尉の前に姿を見せませんでした。学校本部にずっと詰めておったのであります。(P.260)

この後から、時系列を整理していくと奇妙な事態が生じるのですがここについては後日あらためて触れて行きたいと思います。
スポンサーサイト

テーマ: 雑記

ジャンル: その他

[edit]

« 読書録其の27(古典を軽んずれば才子なる誤謬の代償)  |  さまよえる神話(その1―戦前『オタワ体制』の実態) »

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://cosandou.blog100.fc2.com/tb.php/41-82c90aec
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。