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言葉言葉言葉―(員數合はせの果て)  

 「退却では無い轉進である」といふ、ガダルカナルでの大本營發表を、只今の殆ど總ての人は嘲笑ふのである。それなら大地震から眞夏毎の節電要請、北海道では眞冬の節電要請といふのは、電力不足の言換えでしかないのである。この事態も當然嘲笑はれるところなのである。

 それが嘲笑ふどころか只今現在では、現實政策などと述べる者がゐるのは何故か、彼等は心理解決だけを最優先にしてゐるからに他ならないのである。心理解決こそが何より大事だから、事態を正確に把握する言葉を使用制限しようとし、また言換えをして自らを盲にし、當人は根據無き員數合はせの言葉を、威勢良く吐き捨てる存在へと成果てるのである。

 その末路が何を意味するのか、第二次大戰時の日本では員數合はせが猖獗を極めてゐた。前提條件を悉く無視した數合せの論理は、フィリピン戰ではネグロス航空要塞と豪語して、飛行場幾つがあると稱してゐた。ところが、かうした飛行場は少しでも雨が降ると泥まみれになり、使用不可になる代物が多數含まれてゐたのである。

 戰力上の實數を本當に計算すれば「ネグロス航空要塞」といふ呼稱は妄想でしかなかつたのである。また地上に於ては、人員2萬數千がゐると師團相當數1と機械的に勘定するやうになる。これも實數を見ると戰鬪員が2千で小銃となると百丁にも滿たず、實數戰力は1個中隊といふ事が無視されるのである。

 さうした事を只今の總ての人が知ると、何と云ふ妄想とヒステリー思考で日本軍は動いてゐたのかと嘲笑するのである。ところが、員數合はせの宿阿は日本では只今現在に於ても健在なのである。それは大地震から關東に於て、火力發電で足りてゐる云ふ總ての論者が、員數合はせの數字しか見てゐない事からもわかるのである。

 では實際の火力發電所の數字を檢討してみよう。只今東京電力管内に於いて、運用開始時點から40年以上經過した設備を列舉する。五井・姉嵜・横須賀・南横濱・鹿島・大井の6發電所の28ユニットが該當してゐる。その設備の出力は總計11,899,000KWに相當するのである。

 各ユニットの點檢する手間は、一例を舉げれば昭和45年から運用を開始してゐる海南火力發電所の2號機を例にとると、配管が約2200カ所、辯が約4400臺といふ代物なのである。そして、さうした部品に異常が發生すれば、當然ユニットの稼働を止めて、原因を突き止め、對策を行ふ必要がある。部品が無ければ當然、他から取り寄せる必要も出てくるのである。

 信頼性工學からの視點から云ふと、摩耗故障期間といふものがある。各部品の材質が疲勞し、ガタが來た原因により機能が果たせなくなる故障が増大してくる時期である。今の40年以上經過した東京電力の火力發電所の28ユニットは、この状態へと進行してゐるのである。

 ここで問題なのは、既に40年以上經過した現在に於て、當時の部品を作る技術も人も散逸してゐると云ふ事である。かうした事から部品摩耗期間の故障は、數時間や數日程度の補修では無く、調達の手間を含めて數カ月程度の長期間に及ぶ確率が上昇していくのである。

 かうした前提條件を無視して、發電設備のKw數を無邪氣に加算し「みろ電氣は足りてをるぞ」と述べる總ての即時脱原發論者などは、1個師團の員數(實數は1個中隊の戰力)に基づく、無理な死守命令を濫發した參謀連と何一つ變はらない思考方法に支配されてゐると云ふより他は無い。

 小谷秀三『比島の土』に次の記述がある。
「前提條件を示しても、彼等が上官に報告する時はその前提は捨ててゐる。(中略)然し現在の困難なる問題は捨てて下僚の責任とし、現實を忘れた机上計劃を竝べたて、企業に權威ある人の案を無視して、作戰の資料にしてゐるに過ぎない」と云ふ記述は、只今總ての即時脱原發を論じる人と同樣である。

 さう云ふ比較を不愉快千萬でありとして、反射的に反撥し、吾は現實的なる政策だと述べてゐるが、前提條件も實數も無視する現實政策など、言葉遊びに過ぎない。それは砂上の決戰計劃、砂上の死守命令と何一つ違はないのである。それを直視出來ないのなら、妄想とヒステリー状態で逆上してゐた參謀連と寸分違はないのである。
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